目からうろこ!英語は動詞から学べ!
動詞をマスターすれば、英語がわかるようになる!
Be動詞編
英語を習う初期の段階で、Be動詞を学習しますよね。
まず、Be動詞の意味を覚えましょう。2つあります。というか2つしかないので、しっかり記憶してください。それは、①「イコール(=)」と ②「いる、ある(存在)」です。次の文を見ましょう。
① His name is Otani Shohei.
② He is in Los Angels.
①の文は、彼の名前は(=)大谷翔平。
②の文は、彼は、ロサンゼルスにいる。
以上のことが理解できれば、Be動詞の文は日本語にできそうですね。日本語にできれば、英文に直す作業も近いうちにできるようになるでしょう。
次に、このBe動詞、実は、” is ” だけではなく、全部で3つあります。
それが → "is" "am" "are" です。
どのように使い分けるか、日本語には全くない発想なので、あなたの英語脳にインプットしてくださいね。これまでの日本語脳以外にもう一つ英語脳を徐々に作り上げていきましょう。
Be動詞は、主語によって使い分けます。英語の主語というのは、文の先頭に置かれる人やモノのことです。「~は、が」と日本語にするとよいでしょう。3つの例文をあげておきます。
① I am from Japan. ( 私は日本出身です。)
② You are my treasure. ( あなたは私の宝物です。)
③ He is cool. ( 彼はかっこいい。)
※ 覚えやすいように下にまとめておきますね。
主語が " I " の 時 → am
主語が " you "や「複数」の時 → are
主語が " I " " you" 以外で「単数」の時 → is
※単数というのは「一つ、一人」、複数というのは「2つ、2人以上」を言います。
単数か複数か?これも、英語をマスターするのに大切な要素になってきますよ。
一般動詞編・・A型
英語の動詞は2種類、それは、Be動詞と一般動詞です。
一般動詞には、5種類の型(A型~E型)があります。今回はA型を学習します。
次の文を、日本語にしてみましょう。
① I want a bike.
①の文は、「私は自転車が欲しい。」という意味です。
動詞は ” want ” (~が欲しい)になります。この動詞の特徴はすぐ後ろに人やモノを置きます。また、それを目的語と言います。覚えてください。
※ 目的語 → その動作の対象となる人やモノ
少しわかりにくいなと思う人は次のように考えてみてください。
★私が「欲しい」という動作の対象となるのモノは → 「本」
この型がA型になります。英語の動詞の半分以上はこの型になります。
次の文を日本語にしてみましょう。
② I love him.
②の文は「私は彼が大好きだ。」という意味です。
ここでは、目的語は”him”になります。目的語に人が来る場合があります。この時、代名詞の場合は英語には格がありますので、目的格を使わなければなりません。
これも、日本語にはない要素なので、気を付けなければいけません。
主語には主格を使っているので、すでに気づいている人もいるかもしれませんね。
今回は、一般動詞A型を学習しました。目的語は、日本語にするとき「~を」「~に(が)」と訳すときが多いようです。
また、I≠ a bike 、I ≠ him
という関係も成り立ちますので覚えておいてください。
一般動詞編・・B型
次にマスターしてもらうのが、①のような英文です。日本語にしてみましょう。
① I walk.
「私は歩きます。」
この"walk"という動詞。これ一つで文を完成させることができる優れものです。その後に、名詞を置く必要がありません。と言うよりか、名詞を置くことさえできません。
一般動詞の中でも、一番シンプルで、スッキリしてるので、私たち学習者にとっては安心できる動詞と言えるでしょう。
また、 一般動詞の中でも、A型やB型などを併せ持っている動詞がたくさんありますよ。
例えば、I walk a dog.
「 私は、犬を散歩させます。」はA型の動詞を併せ持っていると言えます。
一般動詞編・・C型
今回は、一般動詞C型を学習しましょう。次の英文を日本語にしましょう。
① I give him a book.
② I send her an E-mail.
①は「私は彼に本をあげます。」
②は「私は彼女にメールを送ります。」という意味になります。
この動詞の特徴は、動詞の後ろに、名詞(目的語)を続けて2つ置くことができることです。最初に人、2番目にモノを置きます。
人にモノが移動することを表しているので「授与動詞」と呼ばれています。限られた動詞しか使われないのですぐにマスターできるでしょう。
「~に・・を」というように日本語にしましょう。
一般動詞編・・D型
さて、早速ですが、次の文を日本語にしてみましょう。
① I became a teacher.
「私は先生になりました。」
この動詞、すぐ後ろに名詞が置かれていますが、I = a teacher という関係も成り立っていることから、目的語というわけにはいきません。
どういう風に解釈するかというと、Be動詞の意味を併せ持った一般動詞といったところでしょうか、あいまいさを感じます。
このような時、"a teacher" を補語と言います。考え方は "a teacher" という語を補ってはじめてこの文が成立するからです。「私はなった。」と言われると、普通の人なら、「えっ何に?」ってなるはずです。
さて、次の文はどうでしょうか。
② Shohei looks cute.
「翔平はかわいく見える」
日本語にできたのではないでしょうか。①と同じように"cute"が補語になります。このような動詞はその後ろに、名詞だけでなく、形容詞も置けることを覚えておいてください。
※形容詞 → fine , happy , cute , big , sweet・・など、主語の様子や状態を表します。
一般動詞編・・E型
いよいよ、最後のE型まできましたね。がんばりましょう。
① I call him Mike.
この文を見た時の読み方を説明します。初見だと、私は彼を呼びます。( 彼に電話する。)といった意味でしょう。しかし、そのうしろを見ると、"Mike"という名詞が残っていますよね。
このような時は、Mikeがあって初めてこの文が完成するんだ。というふうに頭を切り替えなくてはいけません。
ということは、この文の中でMikeは、補助的な役割、つまり、himの補語として働いているのです。
ですから、"him" と「マイク」の関係を、"He is Mike"と読み替える英語脳を作り上げてください。意味は次のようになります。
「 私は、彼=マイクと呼びます。 」→「 私は彼をマイクと呼びます。 」
今回は、「マイク」という名詞が補語の位置にきましたが、動詞によっては形容詞もくることがあるので気をつけましょう。考え方は同じです。
② My sister helps me clean my room.
さて、この場合はどうでしょう。考え方は次のようになります。
「私の姉は私を手伝ってくれます。」あれっ、"clean my room"が残っているな。ということは、この"clean my room"は、"me"の補語となっているはず。
だから次のような関係に読み替えます。"I clean my room."
「 私の姉は、私が部屋を掃除するのを手伝ってくれます。」が正解です。
目的語の後ろに動詞が来た時は、目的語と補語の関係を、主語と動詞の関係として読み取るようにします。
②では、補語の位置に動詞が来ていますが、動詞によっては、不定詞( to 〜)もくることがありますので知っておいてください。
以上、全ての動詞の型を紹介しました。補語を必要とする動詞は、少し複雑に感じるかもしれませんが、心配する必要はありません。
このような動詞は数が限られており、見ればすぐにわかるようになっています。
さて、これまで習った動詞の型をマスターすれば、英語の理解がどんどん進みます。
これから出てくる全ての文法事項、否定文や疑問文、進行形、受身形、現在完了などは自然と身につきます。
また、このブログを必要な時に、何回か読みなおしてほしいと思います。頭の中が整理されて、あなたの中の英語脳が少しずつ存在感を増していくことでしょう。
まとめ
最後に、英語の動詞の特徴だけおさえておきましょう。
① 動詞は英文の中核的な存在をなしており、その周辺に、単語を配置しているイメージを持ちましょう。そのうち、動詞のクセが分かるようになってきます。
② 日本語の動詞は、述語として文の最後に置かれます。しかし、英語では主語の次にきます。「英語は順序言語」という意識をあなたの英語脳にインプットしましょう!
最後に、これから様々な文法項目を学習しますが、それらは全て助動詞と呼ばれるものによってほんの少し変形しているだけのカラクリです。
今回、学習したこれらの動詞の型が英語の基礎を作っている事に変わりない事を覚えておいてください。